パッケージデザイン会社 D社 デザイナー
「テイクアウトに最適な紙容器」がどうしても見つからない
色のバリエーションが豊富で、安心して食品にも使える最新のパッケージ素材を発見!

多くの飲食店が、テイクアウトによる新たなサービス開発を進めている。そんな中、都内のとある高級イタリアンレストランから、D社にテイクアウト用容器のデザイン依頼が舞い込んだ。
※本事例は想定事例ですが、似たようなお悩みの方々へのご参考として掲載しています
課題
「高級感があり、今までにない色合い」顧客の要望に合う素材を見つけられない…
パッケージデザインを担当することになったA氏は、さっそくレストラン側の担当者と打ち合わせに臨み、そこでいくつかのリクエストを受けました。
一つ目は、店のイメージや料理の価格に合った高級感があるパッケージにしたいこと。特にパッケージのカラーに対してのこだわりが強く、「ごく一般的なパッケージではなく、レストランのイメージを崩さない、料理が映える色合いにしてほしい」という要望でした。
二つ目は、環境に配慮されており、かつ安全な素材を使ってほしいということでした。食品のテイクアウト容器なので、当然ながら廃棄しやすい必要もあり、紙素材が良いと思っているとのことでした。
これらのリクエストを踏まえ、D社ではA氏を中心に、競合他店のテイクアウトパッケージについて調査すると同時に、サンプル容器を作製した検証を実施。そのうえで、取引先の紙問屋にも協力してもらい、パッケージのデザインサンプルをいくつか作製して、レストランへのプレゼンに挑みました。
「いただいた要望はクリアしたつもりでしたが、結果としてはNGでした。特に気にされていたのが色味で、いくつかのメニューをテイクアウトする上で、料理の色や形状に合わせたバリエーションが足りないということを指摘されました。いくつかの素材を使って何度か作り直したのですが、採用には至りませんでした」(A氏)
そこでA氏は、紙素材に絞って情報収集の範囲を広げ、様々な紙素材を用いてパッケージデザインのブラッシュアップを試みます。しかしレストラン側の了解がどうしても得られず、期限とされる日が目前に迫ってきていました。
課題のポイント
色味のバリエーションを持ち、環境に配慮しておりかつ安全性が高い素材を選定する必要がある
デザインサンプルを作製してプレゼンに挑んだが、クライアントが思い描く色味のイメージに到達できず、なかなか採用には至らなかった