化粧品メーカー X社 商品企画部
オーガニック商品の新ラインナップに最適な、脱プラスチック素材を使いたい…
これまでにない素材感で、仕上がりの美しいパッケージデザインを実現できた!
解決
解決のポイント
特種東海製紙の「シルキーモウルド」の原料は紙100%であり、生分解性に優れている
これまでにない素材感を持ち合わせており、成形物としての仕上がりが美しい
オーガニックを連想させるナチュラルな色合いを含む豊富なカラーバリエーションがある
オーガニック商品にピッタリな新しい紙素材の全容とは?
S氏たち商品企画部のメンバーは、素材の情報収集のために、ちょうど開催されていたパッケージ関連の展示会を訪れました。そして、特種東海製紙のブースに展示されていた「シルキーモウルド」に目を留めます。
「シルキーモウルド」はウェットモールド製法で作られているパルプモールドで、詳しい話を聞いたところ、さまざまな特長があることがわかります。
「原料は紙と同じパルプで、プラスチックや複合素材と比べると生分解性に優れています。また、これまでになかった素材感で、オーガニックでありつつ、都会的に洗練されていることをセールスポイントにした今回の商品との親和性も抜群でした。成形できる高さに制限はあるものの、成形製品が台形・円錐状にならないゼロテーパーでの成形が可能です。継ぎ目が無く、サイドカット加工機によって綺麗な切り口を実現できるので、これなら箱の身・蓋の篏合性が高い美しい仕上がりが期待できますね」(S氏)
さらにオーガニックを連想させるナチュラルな色合いを含むカラーバリエーションも豊富で、成形後に加飾印刷ができることも魅力でした。
奇抜さはないものの、洗練された温かみのある「シルキーモウルド」。S氏たちをはじめメンバーは、この素材が今回のパッケージに最適ではないかと考えはじめ、特種東海製紙の担当者と協議を開始します。
商品のサイズに合わせるためには新たに専用の金型を製作する必要がありましたが、従来のプラスチックのパッケージでも費用は発生するので、特に阻害要因にはなりませんでした。
試作したパッケージをお得意様にも見てもらったところ、今まで見たことも、触ったこともない質感で、今回の商品のイメージとピッタリだと、評価は上々でした。
製作は順調に進んでおり、「シルキーモウルド」を使った新商品パッケージの企画は現在、最終調整に入っています。