食品商社A社 営業企画部
環境に良い緩衝材を求めて…
高級フルーツにふさわしい、60年間も愛されている紙素材とは?

解決
解決のポイント
ペーパークッションは緩衝機能を持った紙100%の素材なので、環境負荷軽減に取り組んでいる姿勢が伝わりやすい
独自のエンボス加工により不定形なものでも包みやすい
クリーンな環境で製造されているため皮ごと食べるようなフルーツを包む場合でも安心
高級菓子に使用され60年。実績ある素材をフルーツに転用
営業企画部のメンバーは求める素材を探し続け、リサーチも兼ねてさまざまな包装資材の集まる展示会に参加することにしました。
その中でN氏は、株式会社トライフ(特種東海製紙グループ)のブースで展示されていた、ペーパークッションを使用したラッピングや紙袋のサンプルに目を留めます。
「そのペーパークッションは、高級ブランドチョコなどのお菓子の緩衝材として約60年前から使用されていると聞き、興味を惹かれました」(N氏)
N氏は早速、担当者から詳しく話を聞くことにしました。
ペーパークッションは独自の構造・構成をもった紙100%の緩衝材で、長年食品の緩衝材として使用されてきた実績がありました。クリーンな環境で製造されている素材とのことで、皮ごと食べるようなフルーツを包む場合でも安心して使用できます。
また、独自のエンボス加工によりフルーツのような不定形なものでも包むことができそうでした。
さらに紙袋の形状に加工する事もできるので、フルーツの緩衝材用だけでなく外装のパッケージにも使えることが分かりました。
「高級チョコレートの箱にこの素材が入れられているのを、よく見かけてはいました。ただシート状の緩衝材として使われているイメージが強く、フルーツを梱包することや、袋に加工して外装で使用することができるとは、まったく想像もつきませんでした」(N氏)
担当者と話をするうちに、一口に「ペーパークッション」といってもさまざまなアイテムがあることもわかりました。例えば表面に耐油性のあるものや、吸水紙を使ったアイテムなど、こちらの要求品質に沿ったオーダーメイドの相談もできるそうです。今回使用する贈答用の高級フルーツを梱包する以外の用途でも、化成品からの切り替えに幅広く使えそうだと思いました。
さらに細かいやり取りを重ねた結果、A社ではフルーツを包む緩衝材と、ギフトバックにペーパークッションを採用することが決まりました。現在、営業企画部が中心となり、試作品の制作に取り掛かっています。