ノベルティメーカーC社 商品企画部
創業30周年の記念ノベルティは環境に配慮した特別なものに!ところがこれが難航して…
ジーンズの端材がこんなにキレイなボックスに?環境にも配慮したパッケージの全容とは

環境に配慮した商品開発に取り組むアパレルメーカーから、創業30周年記念ノベルティグッズのパッケージ製作依頼を受けたC社。要望として、今までにないデザイン性、環境に配慮した素材であることが挙げられた。そこで廃棄される端材に目を付けたが…。
※本事例は想定事例ですが、似たようなお悩みの方々へのご参考として掲載しています
課題
環境に配慮し、かつ“今までにない”デザインを。クライアントのこだわりに苦戦して…
近年、アパレル業界でもSDGsを取り入れる活動が盛んになってきている流れはC社でもつかんでいました。そこでまず、すでに市販されているエコフレンドリーなパッケージ製品を調べてみますが、どれもどこかで見たことのある素材感・デザインばかりでした。
環境に配慮した素材をキーワードに情報を探しているところで、クライアントの主力商品であるジーンズの製造工程で出る端材に目を付けました。商品企画にあたったプランナーのT氏は、こう振り返ります。
「本来なら捨ててしまうはずの端材を、リサイクルあるいはアップサイクルすることができれば、循環型社会づくりに貢献することができるのではないかと考えました。また、熱心なファンにとっては、ジーンズの端材で作られたパッケージであれば非常に価値あるものになるに違いないとも考えました」
早速この内容を企画にまとめ、クライアントに提案します。すると、ジーンズ端材を使う案について「新しくて、おもしろい」「目の付けどころがいい」と反応も上々で、すんなり了解をもらうことができました。
しかし、実際に“今までにない”デザイン性のパッケージの選定となると、想定以上に難しく検討は難航します。まずT氏が考えたのは、ジーンズ端材を使ったエコバッグ等でしたが、「ありきたりで目新しさに欠ける」とクライアントを納得させるには至りませんでした。
そうしている間にも納期は迫り、このままでは間に合わないとT氏は焦るばかりでした。
課題のポイント
市販のエコフレンドリーなパッケージ製品はありきたりな素材感・デザインばかり
ジーンズの端材を再利用する案はクライアントに受け入れられたが、目新しい提案はできなかった