高級スーパーD社 商品開発部
高級ギフトのイメージを壊さない紙の緩衝材を探したが、どれも安っぽく見え…
商品の魅力を引き立てる小ロット対応の「見せる」緩衝材とは

全国各地の名産品を使用した、高級食品のギフト販売が好評のD社。新鮮なフルーツを使用したジャムの商品企画を進めることになった。風味や香りが豊かで高品質なジャムとして認知してもらうため、包装材も商品コンセプトに合わせたデザインにし、商品価値を高めたいと考えていたが…。
※本事例は想定事例ですが、似たようなお悩みの方々へのご参考として掲載しています
課題
安っぽい緩衝材では高品質な商品イメージを壊しかねない…
ギフトとして人気の高い、ジャムやハチミツなどの瓶詰された商品。D社ではこれまで、これらをラッピングする際には、緩衝材としてエアーパッキンや発泡シートを使用してきました。しかし、そもそもそのような緩衝材は安価な印象もあり、商品イメージに合っていません。
商品開発部のS氏は、「世界的な脱プラスチックの流れをくみ、可能であればプラスチック製ではない緩衝材を採用したいと考えていました。ただ、商品を開梱した際に最初に目に付くのは緩衝材です。そこで商品イメージを壊さないことが最優先課題でした」と当時を振り返ります。
さらに打ち合わせを進めると、「色彩豊かな商品に合わせて、緩衝材もカラフルなものにしてはどうか」とのアイデアが出てきました。商品パッケージやラベルと同様に商品イメージを演出する包装材や緩衝材を使用し、受け取った人が開梱したときに感動してもらえるようなギフトを目指したのです。しかし、紙製の緩衝材はどれも安っぽく見えるものばかりで、商品の高級感とはかけ離れたイメージの包装材がほとんどでした。
加えて、紙の緩衝材にはもう一つ難点がありました。
「紙を商品に巻いてしまうと中身が見えなくなってしまい、ジャムの味や風味を連想させるための商品パッケージが隠されてしまうのです」(S氏)
S氏は取引のある問屋に問い合わせたものの、カラーバリエーションや素材感も希望にかなうものはなく、頭を抱えてしまいました。
課題のポイント
緩衝材は破棄前提に作られたものが多く、安価な印象で商品イメージに合わない
環境に配慮した脱プラの緩衝材にしたい
紙の緩衝材は、商品に巻いてしまうと中身が見えず、商品の色や質感を訴求できない