導入事例
文房具ブランド「HITOTOKI(ヒトトキ)」
株式会社キングジム
開発本部 ステーショナリー開発部
和田かな子様
文房具やオフィス用品などを製造・販売している株式会社キングジムが手がける、“日々をたのしむ”をコンセプトに据えた文房具ブランド『HITOTOKI(ヒトトキ)』。今回、同ブランドの代表商品であるマスキングテープ「KITTA(キッタ)」のオンラインストア限定商品「BIG KITTAセット」の箱に、シルキーモウルドを採用いただきました。今回は担当者の和田様に、採用の経緯と決め手をうかがいました。
「シルキーモウルド」の箱に箔押しのデザインを加え、ブランドイメージに合わせた上品な可愛らしさを表現
ブランドのファン層にマッチする素材を前提に、商品企画を進めた
── 今回、貴社商品にシルキーモウルドを採用いただいた経緯を教えてください
和田様(以下、敬称略):新商品の企画を進めていたとき、シルキーモウルドをご紹介いただきました。具体的に何を作るのかまだはっきりと決まっていなかったのですが、社内のチーム関係者と検討を重ね、最終的に「BIG KITTAセット」の箱に採用することになりました。
── 他に比較検討していた素材はありましたか?
和田:いえ、今回はご紹介いただいたタイミングでシルキーモウルドを採用することを決めました。いろいろなサンプルを拝見してイメージを膨らませ、どのような企画に合うか検討していきました。
── どのポイントが採用の決め手になったのでしょうか?
和田:『HITOTOKI』のファンの方たちは、一般的なユーザーと比べると、文房具専用の収納箱を用意したり、きれいな箱をわざわざご自身で購入したりする人が多いんです。そうしたファンのみなさんに、紙素材100%のシルキーモウルドの温かみのある素材感や、表面のつるっとした美しさがマッチすると考えました。角がRになっているのもユニークで面白いですよね。この箱に商品が入っていたら、きっと「かわいい」「素敵」と思っていただけるのではないか、と。
── 主に、女性のユーザーさんが多いのですか?
和田:『HITOTOKI』のユーザーさんは女性が大半です。年齢層は20代から50代まで、かなり幅広い方にご利用いただいています。ただ対象を女性に絞っているわけではないので、私たちとしては男女関係なく、アナログなものが好きな方に手にとって楽しんでいただけたらと思い、商品の企画を行っています。
素材感を活かし、ブランドイメージに合わせたデザインを作成
── 今回、A5サイズの箱の蓋全面にデザイン要素を加え、箔押しで仕上げることになりました。デザインはどのように決めましたか?
和田:当初はワンポイントで『HITOTOKI』のロゴを箔押しで入れるなど、さりげないデザインにしようかと考えていました。ただ思っていた以上にデザイン可能な範囲が広かったため、思いきって蓋の全面を広く使い、デザインすることにしました。
今まで、ここまで広い面を使った箔押しのデザインを採用したことがなかったのですが、デザイナーにさまざまな色の組み合わせやパターンを作成してもらい、最終的に今回のデザインにたどり着きました。
── かなり目を引くデザインになった印象です
和田:スカスカになってもいけないですし、だからといってあまりにもギラギラしてしまうと、ブランドイメージとかけ離れてしまいます。世界観としては、お菓子の箱のような可愛らしさを目指しました。落ち着いていて、でも華やかなニュアンスをデザイナーと相談しながらつめていきました。
── 色味はどのように選ばれましたか?
和田:ナチュラルな方がインテリアに馴染みやすいと考えたのに加え、お道具箱のような形で中にものを入れて使うことを想定していましたので、真っ白ではなく、汚れの目立ちにくいきなりを選びました。
「もっといろいろなものを入れたくなる」小さいサイズにも最適
── 実際にできあがった商品を見て、社内のみなさまの反応はいかがでしたか?
和田:評判はすごくよかったです。誰が見てもかわいく素敵に仕上がったと思っています。
実は初回販売分は告知から数時間で売り切れになるほど、想像以上の反響がございました!
── 今後、他の企画などでお使いいただくにあたり、ご要望などはありますか?
和田:今回はA5サイズの箱を使いましたが、もっと小さいサイズの箱にもマッチしそうですよね。ポストカードサイズ(A6)、名刺サイズなどの箱にも適しているのではないかと感じます。
私たちは文房具を扱っているので、やはりこうした四角形の箱は使うイメージをしやすいです。さらにさまざまなサイズやバリエーションがあると、もっといろいろな用途で使いたくなりそうです。