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そもそも「紙」って、環境にいいの?

紙は環境にいいのか、優しいのか

「そもそも紙って、環境にいいの?」
2021年4月に出展した展示会(広告デザイン・ブランディングEXPO)で、お客様に脱プラスチックのための素材として紙のご提案をした際に、複数寄せられた質問です。
脱プラスチックの波は欧州を中心に一気に加速し、世界中で浸透しつつあります。最近では国内でもプラスチック製レジ袋が有料化されたことで、その代替として紙袋が利用されはじめました。その他にも、容器やストローを紙などの素材に替えたという外食チェーンが後を絶ちません。

でも、本当のところは、どうなのでしょうか?

紙は主に木材を原料としていること、木材は再生産可能な優れた資源であることは、多くの方々に知られています。その紙は、本当に環境にいい、優しいのでしょうか?疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、あらためて紙について考えてみたいと思います。

まず、エネルギーのお話です。製紙メーカーは紙の原料であるパルプを生成する際に発生する廃液や、木くずなどのバイオマスエネルギー、さらには可燃性廃棄物を積極的に利用しています。そうすることで、重油や石炭など地球温暖化の原因となっている化石エネルギーの使用量を低減でき、CO2排出量の削減に寄与しているのです。
また、この後ご紹介するリサイクルと関係してきますが、古紙の活用を積極的に行うことで、紙ゴミ自体が減らせるなど、紙の資源サイクルは実によくできたシステムです。

次に原料のお話です。紙の原料の大部分は木材パルプです。
製紙に使用している木材は「持続的な森林経営」の理念のもとで計画的に育種・植林・保育・管理・伐採されたもので、手あたり次第伐採しているものではございません。
また、「間伐材」などはよく耳にするかもしれませんが、実は他にも製材工場で柱や板を生産するときに発生する端材や、用材に適さない丸太、建築物を解体した後に発生する解体材なども紙の製造工程において余すところなく利用しています。このようにして、製紙業界では森林資源を無駄にしない努力を続けているのです。

最後にリサイクルのお話です。昔懐かしい「チリ紙交換」のトラック。古くから、紙は再生にとても適した素材であることを知っていた製紙産業は、一度使った紙を回収して、また新しい紙に戻すというリサイクルの仕組みを、早くから作り上げました。製紙産業は、新品の紙を生産する立場でありながら、古紙の再生請負人として、この循環システムの流れの中で、世の中にとって何が一番大切かを最優先に考えています。

特種東海製紙も製紙メーカーとして、環境と社会に配慮した木材原料の調達や、従来の重油ボイラーに代わりバイオマス燃料である木質チップと古紙および廃プラスチック由来の固形燃料を使用する燃焼ボイラーを導入して重油使用量やCO2排出量を削減するなど、事業活動と環境との調和に努めています。

関連リンク

日本製紙連合会「循環型産業について」

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日本製紙連合会「木材調達に対する考え方 木材の有効利用」

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当社コーポレートサイト「環境」

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当社コーポレートサイト「木材調達に関する基本方針」

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当社コーポレートサイト「環境対策」

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