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「紙」に関係する団体をご紹介(2)
~CLOMA~
海洋プラスチックごみ問題の解決に、「紙」が貢献できることとは
今回は、「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」略称:CLOMAをご紹介します。
CLOMAは2019年1月、一般消費者向け商品のサプライチェーンを担う企業が中心となり設立した団体です。当社も活動の趣旨に賛同し、2020年に会員に加盟しています。
2021年5月28日現在419もの企業や団体が加盟しています。比較的最近発足した団体ですので、まだご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
CLOMAは地球規模の新たな課題である海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、プラスチック製品の持続可能な使用や代替素材の開発・導入を推進しています。官民連携による業種を超えた幅広い関係者でイノベーションを加速し、解決策を導き出していきます。
CLOMAは5つのキーアクションを掲げ、それぞれの実行ワーキンググループ(KAWG)のもと、参加したメンバーによって業界の垣根を越えて連携して活動を進めています。
Key action1:プラスチック使用量削減
Key action2:マテリアルリサイクル率の向上
Key action3:ケミカルリサイクル技術の開発・社会実装
Key action4:生分解性プラスチックの開発・利用
Key action5:紙・セルロース素材の開発・利用
横断テーマ:分別回収システムの高度化
※詳しくは、こちらのサイトをご参照ください
製紙業が貢献できる「Key action5:紙・セルロース素材の開発・利用」とは
それでは、この中で製紙業に関係しそうな「Key action5:紙・セルロース素材の開発・利用」に関して少し詳しく見てみましょう。
ここでは紙・セルロースをプラスチックの代替素材として、ワンウェイプラスチックの排出を抑制することを目指しています。具体的には、代替素材としての市場規模を2030年に10万トン/年、2050年には100万トン/年という目標に設定しています。目標達成に向けて会員企業一丸となって突き進んでいます。
海洋プラスチックごみ問題にご興味がある方は、ぜひCLOMAのHPを覗いてみてください。HPには、CLOMA VISIONなど、活動の内容や報告書がどなたでも閲覧できるようになっています。
いかがでしたでしょうか。前回紹介した「日本製紙連合会」、そして今回の「CLOMA」と目的の違う2つの団体をご紹介しました。
両団体に加盟している当社はこれからも「紙」と真剣に向き合い、さまざまなシーンで皆様のお役に立ちたいと考えています。