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紙にはない機能をプラス。ラミネート紙のご紹介

紙にはない機能を付与する方法のひとつとして「ラミネート」という加工があります。
ラミネート紙が使用されるシーンはいろいろとありますが、よく目にするところでは飲食店で見かけるメニュー表などでしょうか。こちらはシート状の紙をフィルムで熱圧着したもので、ラミネートパウチと呼ばれています。印刷物の表面を保護することが目的です。実はそれ以外にも身近なところで様々なラミネート紙が使用されています。今回はそのラミネート紙について掘り下げてご紹介いたします。

複数の素材を貼り合わせる「ラミネート」とは

ラミネートとは「積層する」という意味があります。紙やプラスチックフィルム、アルミ箔などシート状の素材を貼り合わせ、本来その素材にない機能を補完するための加工です。
素材同士の組み合わせのバリエーションは多岐にわたり、とても奥の深い世界なのです。

ラミネートをすることで、耐水性、耐油性、防湿性、ガスバリア性によって外的要因から内容物を保護することができ、ヒートシール性などといった本来紙にはない機能性も補うことができます。

食品包装をはじめとし、様々な分野で使用されるラミネート紙

ラミネート紙は食品包装や医療分野、建材用途など幅広い領域で使用されています。ラミネートの加工方法としては、樹脂を使用する「押出しラミネート」、接着剤やのりを使用する「ドライラミネート」「ウェットラミネート」が代表的です。これらのラミネートはロール状の紙を加工します。

今回は身近な例として、食品包装に使われている押出しラミネートされた紙に注目してみましょう。薄いものとしてはハンバーガーの包み紙、スティックシュガーの袋、パンの焼成用カップなどがあります。厚いものとしては牛乳パックや紙コップ、テイクアウトのパッケージなどがあります。当社ではテイクアウトのパッケージに最適なTT-BARRIER DELIという用紙も販売しています。

用途によって使い分けられる樹脂の例

こうしたラミネート紙で最もよく使用されている樹脂はポリエチレン(PE)です。水に強く、食品に直接触れても安全性の高い素材です。先ほどご紹介したハンバーガーの包み紙や牛乳パックなどに使われています。

ポリエチレンの他に、ポリプロピレン(PP)もよく使われる樹脂です。ポリプロピレンは耐油性に優れており、揚げ物を入れる袋などによく使われています。また、耐熱性にも優れることから自宅でのレンジアップを想定したテイクアウトの容器に使われることもあります。

さらに耐熱性が高い樹脂としてポリエチレンテレフタレート(PET)があります。例えばオーブンでの加熱を想定した冷凍食品や、パンの焼成用カップなどは、PETフィルムがラミネートされていることが多いです。

最近注目されている「紙ピロー包装」

脱プラスチックの流れにより、最近注目されている用途としては紙のピロー包装があります。
ピロー包装とはヒートシールで袋の口を閉じた食品などに使われる包装形態です。

基材を紙とする場合、紙に断熱性があるためヒートシールの熱が伝わりにくい傾向があります。
それを解消するために、ヒートシールをするためのシーラント層には低融点の樹脂を使用することもあります。

株式会社トライフのラミネート

特種東海製紙グループの株式会社トライフは、薄い紙のラミネートから、厚い紙のラミネートまで加工の実績があります。食品包装から建材用途まで幅広い分野にラミネート紙を供給しています。これは、ラミネート業界の中でもめずらしいケースだと思われます。
トライフのラミネートと当社の特殊紙のテクノロジーを組み合わせることによって、お客さまへさらに幅広いご提案をさせていただきます。

関連リンク

公益社団法人 日本包装技術協会

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株式会社トライフ

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株式会社トライフ 製品サイトMILAX

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